Talking from 9 to 5: Women and Men in the Workplace : Language, Sex, and Power
レビュー
「企画書を今週中に仕上げてくれたまえ」
「企画書は今週中に仕上げてくれると助かるわ」 はたして、どちらの言い方が部下にとって好ましいか。 アメリカの社会言語学者タネン教授が“働く男女と、組織のために”贈った本書は、男女の会話スタイルの違いを分析して、職場での無駄なストレスを解消するのが狙い。「なぜ、男はけんか腰で話すのか?」「なぜ、女は遠まわしな表現をするのか?」「なぜ、女はしょっちゅう謝るのか?」など、オフィスで飛び交う会話への素朴な疑問を見事にさばいていく。 社会言語学的観点から見ると、幼いころから「序列社会」を作る男性は、上に立つには自分の優秀性を仲間に誇示しなくてはならない。一方、横並びが原則の「非序列社会」に住む女性は、自慢話やストレートな物言いを嫌う、という。しかし、男の話し方が主流のビジネスの世界では、女性の会話スタイルはマイナスに働きかねない。実際に、ストレートな言い方をする女性は、「果断なリーダー」とは呼ばれず、「猛女」のレッテルを貼られてしまう。しかし女性のソフトな物腰は、職業人・上司としての自信や能力を問われかねないのも事実、という。 けっきょく行き着くのは、互いの違いを認めた上での「柔軟」なスタイル。「女と男が、恋愛や結婚だけでなく仕事においても、真によきパートナーとなる日がくること」を願うのは、著者だけではないだろう。(松本肇子) カスタマーレビュー
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