孤宿の人 (上) (新人物ノベルス) (新人物ノベルス)

孤宿の人 (上) (新人物ノベルス) (新人物ノベルス)
宮部 みゆき
新人物往来社

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カスタマーレビュー

「孤宿の人」期待はずれ (2008-12-02)

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帯紙に「懇親の力をこめて…」とあるが、残念ながら、まったくそうは感じられない。明らかに、少し書いてはまた書きたして、筆を休め、また思いついたら筆で書き続けていく。そんな、ゾンザイさが明らかに漂ってくる。多忙で依頼された原稿が詰まっているのだろうが…このような作者の添削直しが不充分とあられば、先がみえている。残念な失敗作と感じるのは小生だけではないであろう。

「抑揚」がない (2008-11-22)

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私自身、宮部氏の現代小説時代小説を読むのはまだ2作目であるが、正直、作者のファンでなくては、この上下巻あわせて800ページ以上を読破するのは骨が折れると思う。 淡々としながらもハートウォーミングな語り口で作品が進行するのであるが、とにかく、この作品には「抑揚」がない。なにしろ、「孤宿の人」本人が登場するのが、下巻の前半である。そして、作品のテンポがはやまり、面白くなってきたのは下巻の半分過ぎからであった。私自身、作者の作品であるからこそ、「いつか面白くなるはず」と信じて読むことができたが、他の... 続きを読む

正しさとは (2008-10-20)

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最近の宮部みゆきの中では、個人的にベストである。 宮部作品は、いつも人の「業」をテーマにしていると感じるのだが、今回はとくに無垢な存在である「ほう」を中心にすえることで、善人(宇佐・井上親子・泉医師・加賀など)である人ですら、みずから「正しい」と感じることを為すことが難しいのだという、人が生きることの苦しさが描かれていた。 これらの人々を取り囲む背景の書き方も見事である。 私にも、丸海藩からのぞむ海が見えるような気がした。

純真な魂の成長 (2008-08-19)

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江戸に生まれながら、誰からも顧みられず金比羅参りで棄てられたほうと、彼女を姉妹のように優しく見守る宇佐と言う二人の純真な少女と、国や藩などを先ず考える「大人の世界」の考え方との対立を、丸海藩と言う四国の小藩を舞台に描いてゆきます。 物語は、ほうが慕う医者の娘の毒殺事件から始まります。 犯人もはっきりしているのに不問に付してしまう「大人の世界」に対して、疑問を持つほうと宇佐。 その後もこうした子供の目には不可思議なことが続きます。 その裏には、丸海藩が幕府から押しつけられた元勘定奉行の罪... 続きを読む

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